どんなに言葉を尽くそうとも、どんなに芸能人起用のCMを制作しイメージアップを図ろうとも
競馬の体裁は、博打でありギャンブルであり社会悪であり、そのDNAは変えようもない。
未曾有の地震によって被災した人たちがたくさんいる傍らで、
JRA競馬を開催しなければ、困る人がいるのだろうか?
馬券を販売しなければ、困る人がいるのだろうか?
この非常事態において、JRA競馬の開催は人心を損ねた奇行と映るのは私だけだろうか。
少なくとも数カ月は、競馬開催を自粛するのが正しい判断と疑わない。
3月14日に引き続き15日、今後の競馬開催についてJRAから発表があった。
中山競馬場は3月19日(土)、20日(日)、21日(祝・月)、26日(土)及び27日(日)の開催を中止としている。
しかし、地震発生から僅か1週間後の今週末3月19日(土)から
阪神競馬場、小倉競馬場では開催するというのだ。
地理的に東北関東圏から離れているから、競馬施設に被害が及んでいなからとの判断なのだろうか。
あまりに稚拙で無神経なJRAの競馬開催に大きな疑問を抱かざるを得ない。
被災地の必死の救援が続くさなかに、福島原発の問題が重なる日本国家危急のこの時に
競馬開催を決定づけたJRA職員の配慮のなさ、無能さに大きな怒りを覚える。
かりにも日本国家農林水産省傘下の組織かとおもうと哀れさも募ってくる。
これが、覆しようのない日本中央競馬会の実態であり所行である。
被災地にはJRAの関連施設が点在している。
茨城県には美浦トレセン
福島県には競馬場とウインズ新白河
岩手県には種市場外
青森県にはウインズ津軽
新潟県には競馬場
北海道にはウインズ室蘭、ウインズ釧路、ウインズ静内等々
各々の自治体や地元住民には、今日まで積年の多大なる恩恵を施されてきたのではないか。
JRAは、馬券が売れて競馬会だけが富めればいいと考えているのだろうか。
その一端が地震発生後のJRAホームページのニュースに如実に表れている。
問題は、地震発生から2日後の3月13日(日)のJRAニュース。
新サービス「JRAダイレクト」が4月からスタート!
「シネマ競馬」サイト第3弾!WIN5発売記念キャンペーン
列島縦断!「WIN5」全国キャラバン
これらJRA自らのキャンペーン他、自らの競馬番組の変更等の案内に終始している。
被災地の現状を考えぬ大人の良識を逸脱した行為と受け止める。
電力需給が逼迫する中、競馬開催の意義等どこにもない。
これに拍車を掛けるが如く残念な今朝のスポーツ紙。
『競馬開催が復興の一助になるのではないか』とJRA広報担当が発言している。
各界におけるイベント中止が連日相次いでいる。
地震発生後の情勢を鑑みれば、これらJRAの所行は社会性を著しく損ねており、世に糾弾されても仕方ない。
JRA競馬開催中止運動を拡大していきましょう。